

定年後・退職後の第二のキャリアとして「介護事務」を選ぶシニア世代が急増しています。
体力的負担が少なく・年齢不問・通信講座で資格取得可能という3拍子そろった職種だからです。
本記事では60代未経験から介護事務に挑戦する具体的な道筋を、現場10年の経験から解説します。
📚 注目情報
介護業界は人手不足が常態化しており、60代からの未経験者も施設側が積極的に採用しています。介護事務はその中でも特に体力的負担が少なく、シニア世代の経験(社会人経験・人生経験)を活かせる職種です。
著者: 介護現場10年・介護福祉士・社会福祉士・福祉住環境コーディネーター3級保有
以下の疑問を、この記事ですべて解消します。
- 本当に60代でも採用されるのか?
- 体力・PCスキルがなくても大丈夫?
- 給料・働き方はどうなる?
- 年金との両立は可能?
- 具体的にどう始めればいい?
60代から介護事務が選ばれる5つの理由


理由1:介護業界の慢性的な人手不足
2025年には団塊世代が後期高齢者(75歳以上)に突入。
介護施設の数は増加・スタッフの確保は急務という構造的な需要があります。
厚生労働省は2040年までに介護職員が約280万人必要と試算。
事務職員も並行して不足しています。
理由2:体力的負担が少なく長く働ける
介護事務の主な業務は、PC作業・電話対応・書類整理・受付業務です。
身体介助はほぼゼロ。
立ち仕事も少なく、デスクワーク中心なので60代でも体力的に無理がありません。
理由3:社会人経験が即戦力になる
60代の方は40年以上の社会人経験を持っています。
電話応対・接客・文書作成・対人折衝など、20代の若手にはない強みを発揮できます。
施設側もこの人生経験を高く評価します。
理由4:年金との両立がしやすい
パート・短時間勤務の求人が豊富で、年金の在職老齢年金の調整内で働ける案件が多数あります。
月収10〜15万円の範囲なら、年金カットの影響を最小限に抑えられます。
理由5:資格取得が短期間で可能
介護事務は民間資格・3〜6ヵ月の通信講座で取得可能です。
国家試験のような長期集中学習は不要。
1日30分〜1時間のペースで、シニア世代も無理なく学習できます。
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60代未経験者の採用実態:本当に雇われるのか?


介護事務求人の年齢層分布
大手求人サイトの分析によると、介護事務求人で60代以上の応募可能求人は全体の約30%以上です。
特にパート・短時間求人ではこの比率がさらに高くなります。
「年齢不問」「シニア歓迎」「ブランクOK」が三大キーワード。
採用実例:60代女性Tさん(63歳・元事務職)
大手企業の総務職を定年退職後、介護事務通信講座で6ヵ月学習。
地域の特養に応募し、週3日・1日5時間のパート勤務で採用。
月収約8万円・年金との合算で安定した生活を実現。
「事務経験+資格」の組み合わせが評価されました。
採用実例:60代男性Mさん(65歳・元営業職)
サラリーマン定年後、未経験から介護事務に挑戦。
有料老人ホームで週4日・1日6時間勤務。
事務+施設見学者の対応(営業経験を活かす)で月収約13万円。
男性のシニア介護事務員はまだ少なく、施設にとって貴重な人材として迎えられました。
60代でも採用される3つの強みの作り方


強み1:介護事務資格を取得する
介護事務管理士・ケアクラーク・介護報酬請求事務技能検定など、複数の資格があります。
未経験者は通信講座+資格取得セットで学習するのが効率的です。
3〜6ヵ月、1日30分〜1時間の学習で取得可能。
履歴書に記載できる「目に見える実力」になります。
強み2:基本的なPCスキルを身につける
介護事務はExcel・Word・メールの基本操作が必須。
地域のシニア向けPC教室・ハローワークの職業訓練・市民講座などで2〜3ヵ月で習得できます。
「PCで請求書を作れる」「メールで連絡が取れる」レベルがあれば、即戦力扱いされます。
強み3:志望動機の説得力を高める
面接で「なぜ60代から介護事務を?」と聞かれたら、明確に答えられる準備が必要です。
NG例:「家にいても暇だから」「年金だけでは不安だから」
OK例:「人生経験を活かして人の役に立ちたい」「身体的負担の少ない仕事で長く働きたい」
面接官が「この人と一緒に働きたい」と思える動機が大切です。
60代介護事務員の1日のスケジュール
具体的な1日の流れをイメージしておきましょう。
典型的なパート勤務(週3日・1日5時間)のケースです。
9:00〜9:30:出社・朝礼・前日業務の引き継ぎ確認
9:30〜11:00:介護記録の入力・利用者情報の管理
11:00〜12:00:電話対応・来客対応・受付業務
12:00〜13:00:休憩
13:00〜14:00:介護報酬の請求準備・国保連伝送業務
14:00〜14:30:書類整理・退社


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年金との両立を最大化する働き方
60代の介護事務員にとって、年金との両立は最重要のテーマです。
在職老齢年金制度の影響を最小限に抑える働き方を理解しておきましょう。
在職老齢年金の基本ルール
2026年現在、総報酬月額相当額+老齢厚生年金=月50万円を超えると年金がカットされる仕組みです。
逆に言えば、月50万円以下なら全額受給できます。
パート勤務(月収10〜15万円)+年金(月15〜20万円)の組み合わせなら、影響は出ません。
働き方別の収入シミュレーション
週3日・5時間勤務(時給1,000円):月収約6万円・年金カットなし
週4日・5時間勤務(時給1,000円):月収約8万円・年金カットなし
週5日・6時間勤務(時給1,100円):月収約13万円・年金カットなし
フルタイム勤務(月20日・8時間・時給1,200円):月収約19万円・年金は要確認
家計+生きがいのバランスを取りやすい働き方を選択できます。
60代から始める介護事務通信講座の選び方


シニアにおすすめの通信講座3選
ユーキャン介護事務講座:大手最大手・受講者層が幅広く・テキスト読みやすさNo.1。サポート期間12ヵ月。
キャリカレ介護事務講座:不合格時全額返金保証あり・教育訓練給付金対象なら20%キャッシュバック。
ヒューマンアカデミー介護事務講座:資料請求のみ900円・実務に即した教材構成。
3社とも資料請求は無料(ヒューマンのみ900円)です。
まず複数社の資料を取り寄せて比較するのがおすすめです。
よくある不安と解消法
不安1:PCに自信がない
解消法:地域のシニア向けPC教室に2〜3ヵ月通うか、ハローワークの職業訓練を活用しましょう。
無料・低料金で基礎が学べます。
不安2:体力的についていけるか心配
解消法:介護事務は座り作業中心で体力負担が少ない職種です。
身体介助の必要なし・残業ほぼなしの求人を選びましょう。
不安3:年下の上司・同僚との関係
解消法:「教えてもらう姿勢」を持つこと。
60代でも素直に学ぶ姿勢があれば、年代を超えて良好な人間関係を築けます。
不安4:覚えるべき内容が多すぎる
解消法:1日30分の少しずつ学習で十分対応可能です。
3〜6ヵ月の学習期間を設定すれば、無理なく合格レベルに到達できます。
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60代介護事務の体験談3名
体験談1:Yさん(62歳・元銀行員)
銀行を定年退職後、介護事務通信講座6ヵ月で資格取得。
地域の有料老人ホームに週3日・1日5時間で就職。
月収約6万円・銀行員時代の事務スキルが活き、施設運営を支える存在に。
「人と接する仕事で生きがいを感じる」とコメント。
体験談2:Kさん(67歳・元主婦)
子育て終了後・夫の定年を機に介護事務に挑戦。
PC教室3ヵ月+介護事務通信講座5ヵ月で就職活動開始。
近所のデイサービスに週4日・1日4時間で採用。
月収約7万円・「家計の補填+社会との繋がり」を実現。
体験談3:Hさん(65歳・元営業職)
営業マン定年後・第二のキャリアとして介護事務を選択。
男性のシニア介護事務員はまだ少なく、特養から「ぜひ」とスカウト。
週5日・1日6時間で月収約13万円。
営業経験を活かして施設の見学者対応・家族対応も担当。
関連記事:介護事務をさらに深掘り
まとめ:60代から始める介護事務の魅力
60代から介護事務を始めることは、社会との繋がり・家計の補填・生きがいの3つを同時に実現できる最高の選択肢です。
体力的負担が少なく・年齢不問・通信講座で資格取得可能・年金との両立も柔軟。
介護業界の人手不足が続く2026年以降、シニア世代の介護事務員は社会的にも重要な存在です。
まずは通信講座の資料請求から、第二のキャリアの第一歩を踏み出しましょう。


60代から介護事務に転職する具体的5ステップ


Step1:通信講座の資料請求(1〜2週間)
まずは複数社の資料請求(無料)で、自分に合った講座を比較。
テキストの読みやすさ・サポート期間・教材の質・受講料を比較して選びましょう。
シニア向けに丁寧な説明があるかも重要なポイントです。
Step2:通信講座受講・資格取得(3〜6ヵ月)
1日30分〜1時間のペースで学習。
テキスト+添削指導+模擬試験を計画的に進めます。
修了試験で資格取得まで完了させましょう。
Step3:PCスキル強化(並行)
通信講座と並行して、Excel・Word・メールの基本操作を確実にマスター。
地域のシニア向けPC教室・YouTube無料動画を活用しましょう。
Step4:求人応募・面接(1〜2ヵ月)
ハローワーク・求人サイト・地域の介護施設HPで求人を探します。
履歴書には資格と志望動機を明確に。
面接では「人生経験を活かしたい」「長く働きたい」を伝えましょう。
Step5:就職・OJTで実務スキル習得(3〜6ヵ月)
就職後はOJT(現場での研修)で実務スキルを習得。
介護ソフトの操作・国保連伝送業務など、施設ごとに異なる業務を覚えていきます。
3〜6ヵ月で一人前として動けるようになります。
60代介護事務員のための健康管理
長く働き続けるためには、健康管理が最重要です。
シニア世代に特化した3つのポイントを解説します。
ポイント1:目の健康を守る
PC作業中心なので目の疲労対策は必須。
1時間に1回・10分の休憩で遠くを見る習慣を。
ブルーライトカットメガネ・モニターの輝度調整も効果的。
ポイント2:腰痛予防
長時間の座り作業による腰痛・肩こり対策。
1時間に1回の立ち上がり・軽いストレッチを習慣化しましょう。
椅子の高さ・モニターの位置を調整するだけでも変わります。
ポイント3:メンタルケア
新しい職場・新しい人間関係に適応するためのメンタルケアも重要。
家族・友人との会話・趣味の時間で気分転換を。
無理せず・自分のペースを守ることが長続きの秘訣です。
よくある質問FAQ
Q1. 介護事務の年収はどれくらい?
パート時給1,000〜1,300円・月収7〜15万円が一般的。
正社員は年収220〜380万円が相場です。
シニア世代はパート勤務が中心となります。
Q2. 60代から正社員になれますか?
難易度は高めですが、施設長の判断次第で可能です。
パートから始めて1〜2年勤務後、正社員転換を相談する流れが現実的。
Q3. 介護事務の資格は必須ですか?
必須ではありませんが、未経験者にとっては実質的に必要です。
資格があると採用率が大きく上がります。


60代介護事務員の生きがい・社会的価値


社会との繋がりが生まれる
定年退職後、社会との接点が減ることに悩むシニアは多いです。
介護事務として職場に通うことで、職員・利用者・家族と日常的に交流が生まれます。
「ありがとう」と感謝される機会が多く、毎日が充実します。
専門知識が増える楽しさ
介護保険制度・介護報酬・医療連携など、知らなかった世界の知識が日々増えていきます。
家族の介護にも役立つ知識が身につき、自分の人生にもプラスになります。
体力的に無理がない
介護「事務」は身体介助と違って体力勝負ではありません。
頭脳労働中心なので、シニア世代の経験・判断力が光る仕事です。
シニア介護事務員に求められる人物像
施設側が60代介護事務員に期待することを理解しておきましょう。
信頼性・落ち着き・責任感の3つが評価ポイントです。
信頼性
お金・個人情報・契約書類を扱う介護事務職員には、信頼性が最重要。
40年以上の社会人経験を持つシニア世代は、この点で若手より有利です。
落ち着き
クレーム対応・複雑な利用者対応など、冷静な判断が必要な場面が日々あります。
人生経験豊富なシニア世代は、これらに落ち着いて対応できる強みがあります。
責任感
期日管理・正確な計算・丁寧な記録が求められる事務作業。
「最後までやり遂げる」責任感が評価されます。
介護事務以外のシニア向け医療系の選択肢
もし介護事務以外も検討したいなら、医療事務・調剤薬局事務・看護助手も選択肢です。
医療事務:病院・クリニックでの受付・会計業務。求人多数。
調剤薬局事務:調剤薬局での受付・処方箋整理。シニア活躍中。
看護助手:病院での補助業務(資格不要)。体力次第で挑戦可能。
ご自身の体力・興味・通勤距離で最適な選択肢を選びましょう。



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