

- ケアマネ試験の合格点は毎年同じ?変動する?
- 過去10年の合格点推移は?
- 2026年の合格点予測は?
介護現場で10年勤務した介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
本記事は10年の現場経験と取得時の学習経験を踏まえて執筆しています。
この記事でわかること
- ケアマネ試験の合格点設定の仕組み
- 過去10年の合格点推移(介護支援+保健医療福祉)
- 合格点が変動する3つの理由
ケアマネ試験の合格点設定の仕組み
ケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)の合格基準は「両分野で正答率70%程度」が原則です。
「程度」と幅を持たせるため、実際の合格点は年度ごとに調整されます。
これが「合格点が毎年変わる」と言われる理由となります。


合格基準の3条件
① 介護支援分野で基準点以上:25問中17-20問程度の正答が必要
② 保健医療福祉サービス分野で基準点以上:35問中24-28問程度の正答が必要
③ 上記2分野とも基準クリアが必須:片方でも基準割れは即不合格
総合点で合格基準を超えていても、片方の分野で基準割れなら不合格。「介護支援18点クリア+保健医療福祉22点(基準25点)」だと総合40点で基準超えても、保健医療福祉の足切りで不合格。「両分野バランスよく取る」ことが必須となります。
過去10年(2014-2023年)のケアマネ試験合格点推移
過去10年の合格基準点を厚生労働省・公式試験結果から整理しました。
年度別に明確な変動が見られます。
過去10年合格点推移表
| 年度 | 介護支援(25問) | 保健医療福祉(35問) | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第17回(2014) | 14点 | 25点 | 19.2% |
| 第18回(2015) | 13点 | 22点 | 15.5% |
| 第19回(2016) | 13点 | 25点 | 13.1% |
| 第20回(2017) | 15点 | 23点 | 21.5% |
| 第21回(2018) | 13点 | 22点 | 10.1% |
| 第22回(2019) | 15点 | 24点 | 19.5% |
| 第23回(2020) | 13点 | 22点 | 17.7% |
| 第24回(2021) | 14点 | 25点 | 23.3% |
| 第25回(2022) | 18点 | 26点 | 19.0% |
| 第26回(2023) | 17点 | 24点 | 21.0% |
合格点の最低は介護支援13点・保健医療福祉22点(2018・2020年等)。
合格点の最高は介護支援18点・保健医療福祉26点(2022年)。
変動幅は介護支援5点・保健医療福祉4点と意外と大きいです。
「問題難易度に応じて合格点が4-5点幅で調整」されています。「絶対70%取れば合格」ではなく「年度の難易度に応じた相対評価」と理解しましょう。
合格点が変動する3つの理由
理由①:問題難易度の年度差
問題作成委員会のメンバー変更で出題傾向や難易度が変わります。
厚労省は受験者全体の正答率分布を見て、合格点を後付けで調整しています。
「難しすぎた年は基準を下げる」「易しすぎた年は基準を上げる」のが基本方針です。
理由②:合格率を一定範囲に保つ運用
ケアマネ合格率は公式参照程度を目標にしているとされます。
20%を大きく下回ると基準点を下げ、25%を超えると次回基準を上げる傾向があります。
2018年(10.1%)→2019年(19.5%)の変動は、合格率回復のための調整と推測できます。
理由③:制度改正・新制度導入の影響
介護保険制度の改正(地域包括ケア・処遇改善加算等)が試験範囲に新規追加された年は問題が難しくなり、合格点が下がる傾向があります。
2018年制度改正後、合格率が一時急落(10.1%)した過去があります。


2026年合格点予測と対策
2026年(第29回)の予測
過去10年データから2026年の合格点を予測すると、以下が想定されます。
| 分野 | 予測合格点 | 安全圏目標 |
|---|---|---|
| 介護支援(25問) | 15-17点(60-68%) | 20点以上(80%) |
| 保健医療福祉(35問) | 23-26点(66-74%) | 28点以上(80%) |
過去10年の最頻値は「介護支援14-15点・保健医療福祉24-25点」で安定。
2026年も同水準で推移する可能性が高いです。
ただし制度改正があると下振れも考えられるため、安全圏(80%目標)で対策するのが王道です。
「介護支援20点+保健医療福祉28点=合計48点以上」を目標にすれば、合格点13点+22点=35点を大きく超え、どんな難易度年でも確実に合格圏に入ります。
合格点ギリギリで合格する戦略
時間に余裕がない人向けに「合格点ギリギリ突破戦略」も解説します。
安全圏目標が難しい場合の現実的選択肢となります。
戦略①:介護支援15点+保健医療福祉22点を最低ラインに
過去10年の最頻基準点をボーダーラインと捉えます。
この点数で「ほぼ合格圏」、超えれば「ほぼ確実合格」となります。
戦略②:介護支援を最優先に学習
介護支援25問の60%(15点)は基本知識で取れるです。
ケアマネ業務・介護保険制度の基礎を徹底学習すれば、足切り回避が容易です。
戦略③:保健医療福祉は得意分野で稼ぐ
保健医療福祉35問は範囲が広いため、「医療系」「福祉系」の得意分野で集中得点します。
医療系経験者(看護師等)は医療系で30点中20点超え可能。
福祉系経験者は福祉系で得点。
安全圏が難しい場合は「介護支援15点+保健医療福祉22点=合計37点」を最低ラインに設定。過去10年で37点未満が合格基準点になった年はゼロのため、現実的な合格ボーダーラインとなります。
過去10年データから読み解く合格傾向5パターン
パターン①:介護支援が低水準(13-14点)で5年継続
2018-2020年は介護支援が13点と低水準が続きました。
問題が継続的に難しく、受験生の正答率が伸び悩んだ時期です。
2018年制度改正の影響で出題範囲拡大が続いた可能性があります。
パターン②:2022年に介護支援18点へ急上昇
2022年(第25回)は介護支援18点と過去10年で最高基準。
問題が易しめだった or 受験生の準備が向上したと推測されます。
合格率は公式参照と平均的だったため、調整目的で基準が上がった可能性が高めです。
パターン③:保健医療福祉は22-26点で安定
保健医療福祉は基準点22-26点で比較的安定。
医療系・福祉系の問題は出題範囲が固定的で、難易度変動が少なめです。
受験生は保健医療福祉で安定的に得点する戦略が有効です。
パターン④:制度改正後の合格率急落
2018年(第21回)合格率10.1%は過去10年で最低。
2018年制度改正(地域包括ケア・処遇改善加算等の新規追加)が試験に反映された影響と推測されます。
改正翌年は受験生のキャッチアップが追いつかず合格率が下がる傾向あり。
パターン⑤:翌年は合格率が回復
2018年(10.1%)→2019年(19.5%)・2020年(17.7%)と急回復しました。
受験生の対策が制度改正に追いつき、合格率が安定水準に戻ったパターンです。
「介護支援は変動激しい・保健医療福祉は安定」。介護支援を確実に取るための学習時間配分が、合格の鍵となります。介護支援に学習時間の60%を割くのが王道です。
合格点を確実に超えるための学習計画
6ヶ月学習計画(社会人標準)
| 期間 | 学習内容 | 目標 |
|---|---|---|
| 1-2ヶ月目 | テキスト精読(介護支援) | 基礎知識インプット |
| 3-4ヶ月目 | テキスト精読(保健医療福祉)+過去問1周 | 範囲全体把握 |
| 5ヶ月目 | 過去問5年分3周+模試あり(コース別・公式参照) | 弱点補強 |
| 6ヶ月目(直前期) | 頻出キーワード集中暗記+過去問再周 | 合格ライン確実化 |


合格点で合格した3パターンの体験談
体験パターン①
特養介護福祉士10年のAさんは独学6ヶ月で受験しました。
過去問5年分を3周し、本番では介護支援19点+保健医療福祉26点=合計45点で余裕の合格を達成しました。
「現場経験のおかげで保健医療福祉の医療系問題が得意分野になった」と振り返っています。
体験パターン②
看護師15年のBさんはクレアール通信講座5ヶ月で対策しました。
医療系経験を活かし、介護支援17点+保健医療福祉30点=合計47点で合格しました。
「保健医療福祉で稼げたので、介護支援基準点ギリギリでもクリアできた」と振り返っています。
体験パターン③
社会福祉士+相談援助5年のCさんは独学3ヶ月の短期集中で受験しました。
時間が足りず本番は介護支援15点+保健医療福祉24点=合計39点のギリギリ合格でした。
「合格点ギリギリだったが、過去10年の最頻基準点を上回ったため何とか合格」と振り返っています。
合格点超えのために避けるべき3大NG行動
NG行動①:と油断
合格点は事後決定のため、受験中に「あと何点必要」が分かりません。
「13点取れば合格」と思って学習目標を低く設定すると、難しい年に対応できず不合格となります。
常に「両分野80%(介護支援20点+保健医療福祉28点)」を目標。安全圏を狙うことで、どんな年でも確実に合格できます。
NG行動②:介護支援を後回しにする
介護支援25問の足切りを軽視する人がいます。
保健医療福祉35問のほうがボリューム多いため、そちらを優先しがちです。
学習時間配分は「介護支援60%+保健医療福祉40%」。介護支援の足切り回避を最優先で対策しましょう。
NG行動③:過去5年以上前の過去問に時間を費やす
5年以上前の過去問は法改正で内容が古いことがあります。
特に2018年改正前の問題は、現行制度と異なる内容を含むため学習効率が悪いです。
過去問は「直近5年分のみ」に絞って3周徹底。古い問題集は使わないのが鉄則です。
ケアマネ試験合格点に関するよくある質問
Q1. 合格点は受験前に発表されますか?
発表されません。
合格点は試験実施後の受験者全体の正答率分布を見て事後に決定されます。
合格発表時に「今年の合格基準点は介護支援○点・保健医療福祉○点」と公表される流れです。
Q2. 過去最低の合格点は?
介護支援13点・保健医療福祉22点(2018・2020年等)が過去10年の最低水準です。
「合計35点取れれば合格圏」のボーダーラインと考えられます。
ただし将来更に下がる可能性もゼロではありません。
Q3. 合格点を超えても不合格になることは?
「両分野クリアしないと不合格」です。
総合点で合格基準を超えていても、片方の分野で基準割れなら不合格となります。
特に介護支援の足切りに引っかかる人が多いです。
Q4
解答速報サイト・予備校予想で目安が分かります。
LEC・三幸福祉カレッジ・ユーキャン等が試験翌日に解答速報+合格点予想を発表します。
ただし正式合格点は12月の合格発表まで確定しません。
Q5. 合格点超えなら必ず合格?
受験要件と書類不備がなければ合格です。
実務経験5年が満たない場合や、出願書類に不備があると合格点超えても無効となります。
実務経験要件は受験申込時に厳しく審査されますので、申込時点で問題なければ得点クリアで合格確定です。
合格点超えに役立つ通信講座3社
独学で合格点を超えるのが難しい場合は通信講座を活用するのも有効です。
ケアマネ試験対策に強い3社を紹介します。
クレアール(コスパ最強)
「非常識合格法」で出題範囲を絞り込みする独自メソッド。
頻出70%を集中学習でき、合格点超えに直結する効率対策が可能です。
ユーキャン(基礎重視)
テキスト+過去問演習のバランス型。
解説が丁寧で初学者でも理解しやすく、合格点クリアに必要な基礎を固められます。
三幸福祉カレッジ(通学型)
週末スクーリング型で対面指導を受けられます。
講師から直接「どこまで取れば合格圏か」のアドバイスを受けられるのが強み。


「過去問演習が苦にならない人は独学・体系的指導が欲しい人は通信講座」が判断基準。1年で合格できれば再受験の時間コスト(年間試験対策時間+受験料)を考えるとROIは通信講座のほうが高めです。
まとめ
ケアマネ試験の合格点は「両分野70%程度」を原則に、年度の問題難易度に応じて変動します。
過去10年データでは「介護支援13-18点・保健医療福祉22-26点」の幅で推移し、最頻値は介護支援14-15点・保健医療福祉24-25点となります。
2026年も同水準予測ですが、「介護支援20点+保健医療福祉28点=合計48点以上」の安全圏目標で対策するのが王道戦略です。
時間がない場合の最低ラインは「合計37点」(過去10年で37点未満が基準点になった年なし)。
合格点ギリギリ狙いではなく、安全圏狙いで確実合格を目指しましょう。
介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
介護現場10年の実務経験を持ち、医療・介護資格情報を発信中。

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