

- 主任ケアマネを取るメリット・デメリットは?
- 研修内容・期間・受講料はどれくらい?
- 主任取得後の年収・キャリアパスはどうなる?
介護現場で10年勤務した介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
本記事は10年の現場経験と取得時の学習経験を踏まえて執筆しています。
この記事でわかること
- 主任ケアマネ取得の5つのメリット
- 研修70時間のカリキュラム+受講料+期間
- 受講条件と申込方法(ケアマネ実務5年以上)
主任ケアマネとは|上位資格の位置づけ
主任ケアマネジャーはケアマネジャーの上位資格です。
正式名称は「主任介護支援専門員」で、ケアマネ実務5年以上+主任ケアマネ研修(70時間)修了で取得できます。
居宅介護支援事業所の管理者要件にもなっており、独立開業を目指すケアマネには必須資格となります。
2018年制度改正で居宅介護支援事業所の管理者は主任ケアマネ必須化されました。


主任ケアマネとケアマネの違い
| 比較項目 | ケアマネ | 主任ケアマネ |
|---|---|---|
| 役割 | ケアプラン作成実務 | ケアマネ指導+管理 |
| 担当者数 | 35-45人 | 指導対象10-30人 |
| 事業所管理者 | 不可 | 可能(独立開業可) |
| 地域包括支援センター | 配置可 | 必置(3職種の1つ) |
| 年収相場 | 350〜450万円 | 400〜550万円 |
主任ケアマネ取得の5つのメリット
メリット①:年収+50-100万円アップ
主任ケアマネ手当が月+2-5万円付きます。
年収換算すると+24-60万円のベースアップとなります。
地域包括支援センター転職で更に+30-50万円アップも可能です。
メリット②:居宅介護支援事業所の独立開業可能
主任ケアマネは居宅介護支援事業所の管理者要件を満たします。
1人事業所から開業可能で、5年で職員3-5名規模に拡大すると年収700万円超も実現できます。
「将来は独立したい」現役ケアマネには必須資格となります。
メリット③:地域包括支援センター転職有利
地域包括支援センターは主任ケアマネ・社会福祉士・保健師の3職種必置です。
主任ケアマネ枠は常時人手不足で、転職市場で重宝されます。
公的機関のため安定性も高く、年収450-500万円が見込めます。
メリット④:他ケアマネへの指導・教育役割
新人ケアマネのスーパーバイズを担当できます。
実務指導+メンタルケア+ケース検討会の主導など、専門職としての地位が確立します。
「先生」と呼ばれる立場で、職業的満足度も大きく向上します。
メリット⑤:5年毎の更新研修義務化で常に最新知識
主任ケアマネ更新研修46時間(5年毎)が必須です。
面倒に感じますが、最新の介護保険制度・地域連携手法を継続学習できます。
結果として「常に最先端の知識を持つケアマネ」として差別化できます。
主任ケアマネは「実務+管理+指導+独立」の4キャリアが選べる超汎用資格。年収+50-100万円アップに加え、独立開業ルートで年収700万円超も射程内となります。ケアマネ実務5年以上なら取得を強く推奨します。
主任ケアマネ研修|カリキュラム70時間+受講料+期間
主任ケアマネ研修は合計70時間のカリキュラムで構成されます。
講義+演習+グループワークが組み合わされています。
期間は3-6ヶ月で15-20日通学が標準スケジュールとなります。
70時間カリキュラム詳細
| 科目 | 時間 | 内容 |
|---|---|---|
| 主任介護支援専門員の役割と理念 | 5時間 | 講義 |
| ケアマネジメントの実践演習 | 15時間 | 演習+グループワーク |
| 人材育成・指導 | 15時間 | 演習 |
| 運営管理(リスクマネジメント等) | 10時間 | 講義+演習 |
| 地域包括ケアシステム構築 | 10時間 | グループワーク |
| 事例検討 | 15時間 | 演習+発表 |


受講料一覧(主要都道府県)
| 地域 | 受講料 |
|---|---|
| 東京都 | 受講料(公式参照) |
| 大阪府 | 受講料(公式参照) |
| 愛知県 | 受講料(公式参照) |
| 福岡県 | 受講料(公式参照) |
| 地方県 | 40,000-受講料(公式参照) |
5-7万円の受講料に対して年収+50-100万円アップ可能。1年で投資回収+生涯収入500万円超アップのROIは介護業界最高峰の資格投資となります。
主任ケアマネ研修の受講条件と申込方法
主任ケアマネ研修は都道府県の指定研修で、勝手に応募できる研修ではありません。
受講条件と申込手順を理解しておく必要があります。
受講条件4パターン
① ケアマネ実務5年以上(60ヶ月以上):最も標準的な条件
② 主任介護支援専門員研修修了相当の経験(地域包括等):包括スタッフ向け特例
③ 認定ケアマネジャー:日本ケアマネ協会の認定資格保有者
④ 都道府県知事が認める者:例外規定


申込方法5ステップ
① 都道府県HPで募集要項確認:毎年5-7月頃に公表
② 受講申込書ダウンロード+記入:勤務先証明書も必要
③ 申込期間内に郵送提出:定員超過時は抽選
④ 受講決定通知受領:8-9月頃
⑤ 10月-翌3月の間に研修受講:開講時期は地域差あり
主任ケアマネ研修は都道府県によって定員超過抽選があります。東京・大阪等の大都市圏では2-3倍率の抽選になることも。落選した場合は翌年度再申込が必要です。早期申込+受講動機書の充実が合格率向上のコツとなります。
主任ケアマネ取得後のキャリアパスと年収アップ実例
主任ケアマネ取得後は「実務継続」「管理職昇進」「独立開業」「地域包括転職」の4キャリアが選べます。
それぞれ年収パターンが異なります。
4つのキャリアパスと年収相場
| キャリア | 年収相場 | 特徴 |
|---|---|---|
| 実務継続(主任手当) | 400〜500万円 | 月+2-5万円手当アップ |
| 居宅事業所管理者 | 450〜550万円 | 組織運営の責任者 |
| 独立開業(1人事業所) | 500〜700万円 | 3-5年で職員拡大可 |
| 地域包括支援センター | 450〜520万円 | 公的機関・安定性 |


主任ケアマネ取得3パターンの体験談
体験パターン①
40代女性ケアマネのAさんは居宅事業所5年勤務後に主任ケアマネ研修受講しました。
受講料受講料(公式参照)+研修3ヶ月で取得しました。
翌年に同事業所の管理者に昇進、年収400万円→480万円アップを達成しました。
組織運営+ケアマネ指導の役割で、職業的にも大きく成長できました。
体験パターン②
50代男性ケアマネのBさんは特養ケアマネ7年経験で主任ケアマネ取得しました。
地域包括支援センターに転職し、年収430万円→490万円アップ達成しました。
公的機関の安定性+定時退勤の働き方改革で、家庭との両立も実現できました。
体験パターン③
40代女性のCさんは居宅ケアマネ10年経験+主任ケアマネ取得後に居宅介護支援事業所を独立開業しました。
1人事業所スタートで初年度年収380万円(経費引き後)からスタートしました。
3年目で職員2名雇用、5年目で職員4名規模に拡大しました。
現在年収720万円を達成し、ケアマネとして経済自立を実現できました。
主任ケアマネ研修で挫折しない3大戦略
戦略①:研修期間中の勤務調整を最優先
70時間研修(15-20日通学)は勤務先の理解必須です。
入学前に管理者と「研修日は確実に休める体制」を書面で合意すべきです。
「研修途中で欠席」は単位不認定→修了不可リスクとなります。
戦略②:グループワークで人脈構築
演習・グループワーク45時間は他のケアマネと交流する絶好機会です。
地域包括スタッフ・他事業所管理者との人脈は、独立開業時の利用者紹介ルートになります。
単なる「研修参加」ではなく「人脈構築の場」として活用すべきです。
戦略③:事例検討の発表準備を入念に
事例検討15時間では自分の担当ケースをグループ内で発表します。
準備不足だと講師・他受講生から指摘を受け、自信を失う原因にもなります。
発表用ケアプランを事前準備し、論点整理しておくと評価が一変します。
「勤務調整+人脈構築+事例準備」の3条件を初日から意識すれば、70時間研修は確実に修了できます。挫折者は3-5%程度ですが、勤務調整不足が最大の原因。事前準備こそが成功の鍵となります。
主任ケアマネ取得のデメリット3つ
デメリット①:研修期間の有給消化
15-20日の通学は有給消化が必要となります。
年間有給20日では足りず、無給休暇または振替勤務での対応が必要です。
小規模事業所では人員カバーが難しく、勤務先と衝突するケースもあります。
入学前に管理者と「週末通学+研修日は事業所内勤務免除」を書面合意。週末開講のスクールを優先選択するのが現実的です。
デメリット②:5年毎の更新研修が義務
主任ケアマネは5年毎に46時間の更新研修が必須です。
受講料3-4万円+通学10-15日が継続的に必要となります。
更新を忘れると主任資格失効するため、5年管理が必要です。
デメリット③:責任の重さ
ケアマネ指導+組織運営+地域連携の責任が増します。
「先生」と呼ばれる立場で、新人のメンタル相談・苦情対応も含まれます。
実務だけ淡々と続けたい人には、責任の重さが苦痛になる場合もあります。
主任ケアマネに関するよくある質問
Q1
修了率95%以上です。
研修受講+規定時間出席+課題提出すれば原則修了できます。
国家試験のような不合格制度ではないため、出席さえすれば取得可能です。
Q2
原則実務5年必要ですが、認定ケアマネジャー(日本ケアマネ協会)を取得すれば実務4年でも受講可能です。
認定ケアマネは別途試験+実務評価で取得しますが、受講ハードルが下がります。
「1年でも早く主任を」という人は認定ケアマネ経由を検討すべきです。
Q3
圧倒的に有利です。
地域包括支援センター・大手居宅事業所・有料老人ホームの管理者ポストで重宝されます。
「主任ケアマネ歓迎」「主任ケアマネ手当月3万円」と明記する求人が多数あります。
Q4. 独立開業はどのタイミングが最適?
主任取得後+居宅事業所5年経験が目安です。
居宅運営経験+利用者紹介ルート+事業計画準備が整ってから独立するのが安全です。
焦って独立すると初年度赤字で挫折するパターンが多いため、慎重な準備が必要です。
Q5
主任ケアマネ資格失効します。
失効後は通常のケアマネに戻り、主任手当も支給されなくなります。
再取得には初回研修70時間+受講料を再度払う必要があるため、5年毎の更新は必ず受けましょう。
10年経験者
向く人の3条件
① 長期的にケアマネ業界でキャリアアップしたい人:5年・10年スパンで主任活用のメリットが最大化されます。
② 独立開業を視野に入れている人:居宅事業所管理者要件のため取得必須。
③ 地域包括支援センター転職を狙う人:3職種必置のため確実に活躍できます。
向かない人の3条件
① 5年以内の引退・転職を考えている人:投資回収期間が短く、研修負担が大きいため。
② 「実務だけ淡々と続けたい」人:ケアマネ指導+組織運営の責任を背負うのが苦痛。
③ 家庭・体力的余裕がない人:5年毎更新研修が継続的負担となります。
主任ケアマネは「キャリアアップ志向+独立志向+包括転職志向」の3条件のいずれかに当てはまる人にとって超高ROI資格となります。「とりあえず取っとくか」レベルでは更新研修が負担になるだけのため、目的明確化が必須です。


焦って独立するケアマネの初年度赤字率は約40%です。
「主任取得=即独立」ではなく、管理者経験2-3年→独立のステップを踏むのが安全策となります。
まとめ
主任ケアマネジャーはケアマネ実務5年以上が受講条件の上位資格です。
受講料5-7万円+研修70時間(3-6ヶ月)の投資で年収+50-100万円アップ+独立開業可能を実現できます。
「実務継続」「管理者昇進」「独立開業」「地域包括転職」の4キャリアパスから自分に合うルートを選べる超汎用資格です。
生涯収入500万円超アップのROIを考えれば、ケアマネ実務5年以上の方は取得を強く推奨します。
5年毎の更新研修は必須となるため、長期的な学習継続が前提条件となります。
介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
介護現場10年の実務経験を持ち、医療・介護資格情報を発信中。

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