🎯 結論(先に要点)
診療報酬請求事務能力認定試験は、令和7年度の第63回(2025年12月14日)を最後に終了しました。
主催の公益財団法人日本医療保険事務協会は2026年3月31日に解散し、合格証明書の発行受付も終了しています。
これから医療事務を目指す人は、医療事務認定実務者・メディカルクラーク・医科医療事務管理士の3つから選びます。


医療事務の「最高峰」と呼ばれてきた診療報酬請求事務能力認定試験は、平成6年度から続いた試験事業を終えました。
ネット上には今も「最高峰の資格」「独学で合格する方法」という記事が残っていますが、新たに受験することはできません。
この記事では、終了の経緯・合格者の扱い・代わりの資格3つを、介護福祉士・社会福祉士の有資格者が公式情報だけを根拠に整理します。
この記事を読むと分かること
- 診療報酬請求事務能力認定試験がいつ・なぜ終了したか(公式告知の原文)
- すでに合格している人の資格と合格証明書の扱い
- 代わりに目指せる医療事務資格3つの主催・方式・合格基準・受験料
- 未経験・知名度重視・レセプト実技重視の目的別の選び方
- 「最高峰」がなくなった後のキャリアの積み方
診療報酬請求事務能力認定試験は終了した ― 公式告知の内容


公益財団法人日本医療保険事務協会は、告知の中で「令和7年度の試験を最後とし、当協会は、令和8年3月31日を以って解散する決定に至った」と述べています。
令和7年度の試験は第63回で、2025年12月14日に予定どおり実施されました。
合格者の発表は2026年2月20日に行われ、合格証明書の発行受付は2026年2月27日(必着)で終了しています。
協会は告知どおり2026年3月31日に解散し、公式サイトのトップページにもその旨が掲示されています。
| 日付 | できごと |
|---|---|
| 2023年12月22日 | 協会が「試験事業の終了と当協会の解散について」を告知 |
| 2025年12月14日 | 第63回試験(令和7年度)を実施。これが最後の試験 |
| 2026年2月20日 | 第63回の合格者を発表 |
| 2026年2月27日(必着) | 合格証明書の発行受付を終了 |
| 2026年3月31日 | 公益財団法人日本医療保険事務協会が解散 |
つまり、2026年以降に「診療報酬請求事務能力認定試験の受験対策」を始める意味はありません。
この試験を目標にしていた人は、別の資格に目標を置き換える必要があります。
終了の理由 ― 受験者の減少と医療DX


告知の第一の理由は、「近年の少子化の影響のためか、認定試験の受験者数は年々減少しているために事業を継続することが難しくなっている」ことです。
第二の理由は、診療報酬の請求方法が紙レセプトから電子レセプトへ変わり、政府の骨太の方針で医療DXの推進が示されていることです。
告知は、診療報酬改定DXによって「診療報酬請求にも大きな変革期が訪れております」と述べ、試験事業の在り方を再評価した結果として終了を選んだ、と結んでいます。
告知が示した終了の背景
受験者数の減少により事業の継続が難しくなった
紙レセプトから電子レセプトへの移行と、医療DXによる業務効率化の進行
診療報酬改定DXにより、請求業務そのものが変革期にある
言い換えると、レセプトを手で計算する能力の価値が、制度の側から下がったということです。
これは、これから医療事務を目指す人が資格を選ぶときの判断材料にもなります。
すでに合格している人の資格はどうなる


協会の解散によって、合格証明書の再発行や新規発行を受ける窓口はなくなりました。
受付は2026年2月27日必着で終了しているため、今から証明書を取り寄せることはできません。
履歴書には、これまでどおり「第○回 診療報酬請求事務能力認定試験(医科)合格」と書けます。
採用担当者が試験の終了を知らない場合もあるので、「同試験は2025年度をもって終了」と一言添えると、事情が伝わりやすくなります。
一方で、この資格が「上位資格」として機能していた評価は、時間とともに薄れていきます。
今後は、電子レセプトの運用経験や診療報酬改定への対応力を、面接や職場で具体的に示すことが評価の軸になります。
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終了した試験の代わりに、最初の目標として選びやすい資格です。
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代わりに目指せる医療事務資格3つ(各主催団体の公式で確認)


| 資格 | 主催 | 実施 | 受験方式 | 合格基準 | 受験料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 医療事務認定実務者(R)試験 | 全国医療福祉教育協会 | 毎月 | 在宅受験または会場受験 | 講義・実務それぞれ正答率6割以上 | 5,000円(団体受験4,500円) |
| 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R)) | 一般財団法人日本医療教育財団 | 毎月(月に複数回) | インターネット試験(試験官の監視あり) | 学科・実技とも得点率70%以上 | 8,800円(税込) |
| 医科医療事務管理士(R)技能認定試験 | JSMA 技能認定振興協会 | 在宅試験は毎月/インターネット試験は随時 | 在宅試験(紙)またはインターネット試験 | 在宅:実技各問約60%以上かつ合計約80%以上・学科約80%以上/IBT:総合70%以上 | 7,500円(税込) |
※受験料・方式・合格基準は2026年9月18日に各主催団体の公式サイトで確認したものです。変更されることがあるので、申込前に必ず公式で再確認してください。
医療事務認定実務者(R)試験 ― 未経験者の最初の一歩


全国医療福祉教育協会が主催し、毎月実施・在宅受験が可能です。
講義形式と実務形式のマークシートで、それぞれ正答率6割以上が合格基準です。
受験料は通常5,000円で、通信講座の多くがこの資格を目標に設定しています。
メディカルクラーク(R) ― 知名度で選ぶならこれ


日本医療教育財団の医療事務技能審査試験に合格すると、メディカルクラーク(R)を名乗れます。
現在はインターネット試験(IBT方式・試験官による監視あり)で、毎月複数回の受験機会があります。
学科50分・実技70分で、学科と実技それぞれ得点率70%以上が合格基準、受験料は8,800円(税込)です。
医科医療事務管理士(R) ― レセプト実技を証明したい人へ


JSMA 技能認定振興協会が主催し、受験資格も年齢制限もありません。
実技はレセプトの点検問題1問と作成問題2問(外来・入院)、学科は法規・保険請求事務・医学一般です。
在宅試験は毎月あり、インターネット試験は随時受けられます。
受験料は7,500円(税込)です。
終了した診療報酬請求事務能力認定試験と同じくレセプトの作成・点検が中心なので、レセプト実技で評価を得たい人の受け皿になります。
どれを選ぶか ― 目的別の考え方


| 目的 | 向く資格 | 理由 |
|---|---|---|
| 未経験から通信講座で始めたい | 医療事務認定実務者(R) | 在宅受験・毎月実施で、講座の学習と受験を切れ目なくつなげられる |
| 採用担当者に伝わる名前がほしい | メディカルクラーク(R) | 受験者・合格者が多い定番の名称で、IBTで毎月複数回受けられる |
| レセプトの実技力を証明したい | 医科医療事務管理士(R) | 点検1問・作成2問の実技が中心。終了した試験に最も近い性格 |
3つは競合ではなく、段階的に重ねることができます。
たとえば、医療事務認定実務者で基礎を作り、就職後に医科医療事務管理士でレセプト実技を足す、という順番です。
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受験は在宅でできるので、働きながらでも進めやすい形です。
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終了を知らずに勉強を続けていた人が今日やること


診療報酬請求事務能力認定試験の学習の中心は、点数表を引いてレセプトを作る練習でした。
これは医科医療事務管理士の実技(点検1問・作成2問)と同じ種類の力です。
学科で覚えた医療保険制度や法規の知識も、3つの資格すべてで出題範囲に入っています。
やることは、受験先を変えて申込先の公式サイトで最新の出題範囲を確かめる、この一点です。
置き換えのチェックリスト
- 手元の教材が対応している点数表の年度を確認する(診療報酬改定で点数が変わる)
- 受験先を決めたら、主催団体の公式サイトで試験日・申込期限・受験料を確認する
- 在宅受験かインターネット試験かで、必要な機材と環境を用意する
- これまでのレセプト作成の練習問題は、実技対策としてそのまま続ける


講座を選ぶときは、「どの主催団体の、どの試験」を目標にしているかを必ず確認してください。
たとえばユーキャンの医療事務講座は医療事務認定実務者(R)試験を目標に設定しています。
目標試験が現在も実施されている講座であれば、学習の出口がなくなる心配はありません。
「最高峰」がなくなった後のキャリアの積み方


協会が終了理由に挙げたとおり、請求業務は電子レセプトと医療DXを前提に変わっています。
職場で評価されるのは、改定のたびに点数表を読み替え、電子レセプトの返戻を減らせる力です。
資格で幅を広げたい場合は、全国医療福祉教育協会の医師事務作業補助者実務能力認定試験のように、請求事務とは別系統の資格もあります。
「最高峰を取って終わり」ではなく、実務経験と複数の資格を重ねる形が、これからの医療事務のキャリアです。
これから医療事務を目指す人の現実的な順番
- ①医療事務認定実務者(R)またはメディカルクラーク(R)で就職の入口を作る
- ②就職後に電子レセプトの実務を身につける
- ③レセプト実技を証明したくなったら医科医療事務管理士(R)を足す
- ④診療報酬改定のたびに点数表を読み直す習慣をつける
よくある質問
Q. 診療報酬請求事務能力認定試験はもう受験できませんか?
受験できません。
主催の公益財団法人日本医療保険事務協会の告知のとおり、令和7年度の第63回(2025年12月14日)が最後の試験で、協会は2026年3月31日に解散しました。
Q. すでに合格している資格は無効になりますか?
合格した事実はなくなりません。
ただし協会の解散により、合格証明書の発行受付は2026年2月27日必着で終了しています。
手元の合格証・証明書を保管してください。
Q. なぜ終了したのですか?
協会は告知で、受験者数の減少により事業の継続が難しくなったこと、電子レセプトへの移行と医療DXの推進で請求業務が変革期にあることを理由に挙げています。
Q. 代わりに目指せる資格は何ですか?
医療事務認定実務者(R)試験(全国医療福祉教育協会)、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R)・日本医療教育財団)、医科医療事務管理士(R)技能認定試験(JSMA 技能認定振興協会)の3つは、2026年9月時点で各公式サイトに実施情報があります。
Q. レセプトの実技力を示したい場合はどれですか?
医科医療事務管理士(R)技能認定試験です。
実技は点検問題1問と作成問題2問(外来・入院)で、終了した試験に最も近い性格です。
在宅試験は毎月、インターネット試験は随時受けられます。
まとめ:終了した試験を追わず、受けられる資格に目標を置き換える


診療報酬請求事務能力認定試験は、2025年12月14日の第63回を最後に終了し、協会は2026年3月31日に解散しました。
合格者の資格は消えませんが、証明書の新規発行はできません。
これから医療事務を目指す人は、現在も受験できる3つの資格から、目的に合うものを選んでください。
🏥 目標の置き換えは、在宅で取れる医療事務認定実務者(R)から
ユーキャン医療事務講座は在宅4か月で医療事務認定実務者(R)を目指す講座です。
教育訓練給付20%還付で実質39,200円。
受講前に公式サイトで最新の受講料と給付の条件を確認してください。
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※本記事の試験の終了・協会の解散・合格発表日・証明書受付の記載は、公益財団法人日本医療保険事務協会の公式サイトおよび告知「試験事業の終了と当協会の解散について」(2023年12月22日)にもとづきます。代わりの資格の実施方法・合格基準・受験料は、全国医療福祉教育協会・日本医療教育財団・JSMA 技能認定振興協会の公式サイト(2026年9月18日確認)にもとづきます。講座の受講料・キャンペーンは時期で変動します。最新情報は各公式で必ず確認してください。

