📥 介護福祉士国家試験の過去問の入手先【早見】
- 過去問は、試験を実施する社会福祉振興・試験センターが無料で公開している(過去の試験問題)
- 公開されているのは第36回・第37回・第38回の3回分。科目ごとのPDFと「合格基準・正答一覧」のPDFがある
- 問題の読み上げ音声(午前・午後)も同じページから聞ける
- 第38回(2026年1月)からパート合格が始まり、問題はA(60問)・B(45問)・C(20問)の3パートに分かれた
- 次の第39回は2027年1月31日(日)。受験申し込みは2026年9月2日で締め切られている
出典:社会福祉振興・試験センター「過去の試験問題」「第39回試験」「パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ」「過去問題利用にあたっての留意事項等」(2026年10月7日確認)
介護福祉士の過去問を、本番と同じ形で解いておきたいです。
無料で手に入るところはありますか?
試験を実施している社会福祉振興・試験センターが、過去3回分の問題と正答を公開しています。
本番と同じ言い回しの問題に慣れておくと、当日あわてずにすみます。
- 過去問は市販の問題集を買わないと手に入らない?
- パート合格が始まって、過去問の使い方は変わった?
- 試験まで4か月、何をどの順番で解けばいい?
介護現場で10年勤務した介護福祉士・社会福祉士の有資格者(元職員)。
本記事は、社会福祉振興・試験センターの公表資料を確認して執筆しています。
この記事でわかること
- 介護福祉士の過去問を無料で手に入れる場所と、公開されている回数
- 第36〜38回の合格点と合格率
- 第38回から始まったパート合格と、過去問の解き方の変化
- 第38回の問題から3問の実践(正答つき)
- 試験日(2027年1月31日)までの過去問の使い方

介護福祉士の過去問は試験センターが無料で公開している
介護福祉士国家試験は、国の指定を受けた公益財団法人社会福祉振興・試験センターが実施しています。
そのセンターのホームページに、過去3回分の試験問題が科目ごとのPDFで公開されています。
書店で問題集を買わなくても、本番と同じ問題を無料で解けるということです。
2026年10月時点で公開されているのは、第36回・第37回・第38回の3回分です。
| 回 | 実施 | 合格点(125点中) | 合格率 | 合格基準・正答 |
|---|---|---|---|---|
| 第38回 | 2026年1月25日 | 64点 | 70.1% | |
| 第37回 | 2025年1月 | 70点 | 78.3% | |
| 第36回 | 2024年1月 | 67点 | 82.8% |
合格点は、総得点の60%程度を基準に、問題の難しさで補正して毎回決まります。
第38回は64点、第37回は70点と、回によって6点の差がありました。
合格率も第36回の82.8%から、第38回の70.1%まで下がっています。
問題のPDFは、どこから開けばいいですか?
センターの「過去の試験問題」のページに、回ごとに科目名のリンクが並んでいます。
1科目ずつのPDFなので、苦手な科目だけ取り出して解くのにも便利です。
同じページには、問題を読み上げた音声のページ(午前の問題・午後の問題)もあります。
通勤や家事の時間に、耳で問題文に慣れておく使い方もできます。
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第38回の科目別PDFの一覧
いちばん新しい第38回の問題は、次の13科目のPDFに分かれています。
リンクは、試験センターのページに置かれているPDFそのものです。
| パート | 試験科目 | 問題PDF |
|---|---|---|
| Aパート | 人間の尊厳と自立 | |
| Aパート | 介護の基本 | |
| Aパート | 社会の理解 | |
| Aパート | 人間関係とコミュニケーション | |
| Aパート | コミュニケーション技術 | |
| Aパート | 生活支援技術 | |
| Bパート | こころとからだのしくみ | |
| Bパート | 発達と老化の理解 | |
| Bパート | 認知症の理解 | |
| Bパート | 障害の理解 | |
| Bパート | 医療的ケア | |
| Cパート | 介護過程 | |
| Cパート | 総合問題 |
正答は、科目ごとではなく「合格基準・正答一覧」のPDFにまとめて載っています。
苦手な科目だけを集中して解きたいときは、その科目のPDFだけを印刷しておくと効率的です。
第37回・第36回の科目別PDFも、同じ「過去の試験問題」のページから開けます。
ただし第37回以前は、午前・午後の科目の並びが第38回と違うので、表のパート分けとは一致しません。
📝 試験当日の自己採点の手順とパート合格の見方は、こちらにまとめています。介護福祉士国家試験 解答速報2027と自己採点の手順
第38回から始まったパート合格と、過去問の解き方
第38回試験から、パート合格(合格パートの受験免除)という仕組みが始まりました。
125問の試験科目が、A・B・Cの3つのパートに分けられています。

| パート | 試験科目 | 問題数 | 第38回のパート合格基準点 |
|---|---|---|---|
| A(午前) | 人間の尊厳と自立/介護の基本/社会の理解/人間関係とコミュニケーション/コミュニケーション技術/生活支援技術 | 60問 | 32.23点 |
| B(午後) | こころとからだのしくみ/発達と老化の理解/認知症の理解/障害の理解/医療的ケア | 45問 | 20.43点 |
| C(午後) | 介護過程/総合問題 | 20問 | 11.33点 |
全体の合格点に届かなくても、パートごとの基準点を超え、そのパートの科目すべてで得点があれば、そのパートだけ合格になります。
合格したパートは、翌年と翌々年の試験で受験が免除されます。
第38回では、Aパート3,935人、Bパート1,509人、Cパート6,181人がパート別の合格になりました(一部重複あり)。
パート合格があるなら、過去問もパートごとに解けばいいですか?
はい、点数はパートごとに出しておくのがおすすめです。
全体の合格点に届かなかったときも、どのパートが基準を超えていたかで次の年の作戦が変わります。
第38回の問題PDFは、パートの順番(A→B→C)に並んでいます。
一方、第36回・第37回は午前・午後の科目の並びが違うので、解いたあとに科目をパートに振り分けて点数を出します。
なお、合格には全体の合格点に加えて、11の科目群すべてで得点があることも必要です。
1つの科目群が0点だと、合計点が足りていても不合格になる点は、過去問でも必ず確認してください。
第38回の問題から3問を解いてみる
ここでは、第38回(2026年1月)の問題を原文のまま3問載せます。
「答えを見る」を押すと、正答と解説が開きます。
出典:社会福祉振興・試験センター 第38回介護福祉士国家試験(Aパート)。解説は当サイト独自のもので、社会福祉振興・試験センターとは関係ありません。法改正等により、現時点で問題として成立していない場合があります。
問題1(人間の尊厳と自立)
社会福祉の理念を発展させた人物に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen, N.)は,「ソーシャルロール・バロリゼーション(Social Role Valorization)」を提唱した。
2 ニィリエ(Nirje, B.)は,「ノーマライゼーション(normalization)の8つの原理」を提唱した。
3 ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger, W.)は,「エーデル改革」を提唱した。
4 リッチモンド(Richmond, M.)は,「ケースワークの7原則」を提唱した。
5 エリクソン(Erikson, E.)は,「自立生活運動の理念」を提唱した。
答えを見る
正答:2
ノーマライゼーションの8つの原理を示したのはニィリエです。
ソーシャルロール・バロリゼーションを提唱したのはヴォルフェンスベルガーで、1と3は人物と内容が入れ替わっています。
問題16(社会の理解)
介護保険制度における介護サービス利用に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 65歳未満の者は,保険給付の対象外である。
2 保険給付には,支給限度額がある。
3 要介護認定の有効期限は,原則として3か月である。
4 保険給付による福祉用具の貸与は,要介護3以上の者が対象である。
5 地域包括支援センターに相談する前に,要介護認定を受ける必要がある。
答えを見る
正答:2
居宅サービスの保険給付には、要介護度ごとに支給限度額があります。
40〜64歳の第2号被保険者も、特定疾病が原因なら給付を受けられるため、1は誤りです。
問題21(社会の理解)
法定後見制度に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
1 65歳未満の者は利用することができない。
2 判断能力が十分ある者には,後見人をつけることができない。
3 市町村長は,後見開始の審判を請求することができない。
4 法人を後見人に選任することはできない。
5 後見人は財産管理を行うことはできない。
答えを見る
正答:2
法定後見は、判断能力が不十分になった人を支える制度で、判断能力が十分な人には利用できません。
市町村長による申立てや、法人の後見人選任は認められているので、3と4は誤りです。
3問とも、選択肢の一部だけが間違っている形ですね。
そうなんです。
介護福祉士の試験は5つの選択肢から選ぶので、「どこが違うか」を言えるように練習すると点が安定します。
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試験日(2027年1月31日)までの過去問の使い方
第39回試験は、2027年1月31日(日)に行われます。
2026年10月から数えると、残りはおよそ4か月です。
公式の過去問は3回分なので、次の順番で使い切るのがおすすめです。
10月:第38回を、本番と同じ時間で解く
午前(Aパート)は10時から11時45分、午後(B・Cパート)は13時40分から15時35分です。
同じ時間を計って解き、パートごとと科目群ごとに点数を出します。
この段階で、0点になりそうな科目群がないかを最初に確かめます。
11〜12月:間違えた科目をテキストで固める
間違えた問題は、正しい選択肢の理由が言えるまでテキストに戻ります。
公式の問題には解説がないので、ここが最も力のつく作業です。
合わせて、第37回と第36回を1回ずつ解き、苦手な科目が同じかを確かめます。
1月:3回分をもう一度解いて仕上げる
試験前の1か月で、3回分をもう一度時間を計って解きます。
3回とも合格点(64〜70点)を安定して超え、全科目群で得点があれば仕上がりの目安です。
✅ 過去問で確かめたいこと
- 3回分とも、総得点が70点前後を超えているか
- 11の科目群すべてで得点があるか(0点の科目群がないか)
- A・B・Cの各パートで、第38回のパート基準点を超えているか
- 間違えた選択肢の「どこが違うか」を説明できるか
3回分だけで足りますか?
もっと量をこなしたい気もします。
3回分を丁寧に見直すほうが、たくさん解くより点数は伸びやすいです。
それでも足りないときは、解説つきの問題集や講座で量を補うとよいですよ。
法改正で答えが変わる問題もあるので、古い問題集を使うときは受験する年度に対応しているかを確かめてください。
実務者研修から受験する人の流れは、実務者研修から介護福祉士国家試験へで整理しています。
一度不合格だった人は、介護福祉士試験に落ちたときの再挑戦ガイドも参考にしてください。
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過去問だけで合格できる?
公式の過去問だけで、試験に間に合いますか?
本番の形に慣れるには十分役立ちます。
ただ解説がないので、理由を確かめる道具は別に用意したほうが安心です。
公式PDFは無料で、本番と同じ問題と正答を手に入れられます。
一方で、解説がないことと、古い回は制度改正で答えが変わることがあるのが弱点です。
教材ごとの強みと弱みを並べると、次のようになります。
| 教材 | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| 公式PDF(試験センター) | 無料。本番と同じ問題と正答で、時間を計って解ける | 解説がない。公開されている回数が限られる |
| 市販の過去問題集 | 選択肢ごとの解説がつき、古い回も収録されていることが多い | 費用がかかる。改正前の問題は答えが変わることがある |
| アプリ・Webの問題 | スキマ時間に1問ずつ解ける | 本番の時間配分の練習には向かない |
| 通信講座 | テキスト・解説・質問などで理解を補える | 費用がかかる。講座ごとに内容が違う |
公式PDFで本番の形をつかみ、間違えた選択肢の理由は解説つきの教材で確かめる流れが組みやすいです。
講座の受講料やサポートは時期で変わるため、申し込む前に各社の公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. 介護福祉士の過去問は無料で手に入りますか?
手に入ります。
社会福祉振興・試験センターが、第36〜38回の問題と合格基準・正答をPDFで公開しています。
Q. 何回分の過去問が公開されていますか?
2026年10月時点では、第36回・第37回・第38回の3回分です。
それより前の問題は、センターのホームページには掲載されていません。
Q. 合格点は毎回同じですか?
毎回変わります。
総得点の60%程度を基準に問題の難しさで補正されるため、第38回は64点、第37回は70点、第36回は67点でした。
Q. 過去問に解説はついていますか?
公式の過去問は、問題と正答だけで解説はついていません。
間違えた理由は、テキストや解説つきの問題集で確かめる必要があります。
Q. パート合格になったパートは、また受けないといけませんか?
合格したパートは、翌年と翌々年の試験で受験が免除されます。
その期間は、全パートを受けるか、不合格のパートだけを受けるかを選べます。
Q. 過去問をコピーして勉強会で使ってもよいですか?
センターの留意事項では、ホームページに掲載している過去問題のPDFは、複製やダウンロードをして使ってよいとされています。
ただし、問題の文言は変えないこと、独自の解説はセンターと関係がないと分かるようにすることが求められています。
まとめ
- 介護福祉士の過去問は、社会福祉振興・試験センターが無料で公開している
- 公開は第36〜38回の3回分で、科目別PDF・正答・読み上げ音声がある
- 合格点は第38回64点・第37回70点・第36回67点と、回ごとに変わる
- 第38回からパート合格が始まり、問題はA(60問)・B(45問)・C(20問)に分かれた
- 過去問の点数はパートごと・科目群ごとに出し、0点の科目群がないかを確かめる
- 第39回は2027年1月31日。3回分を4か月で使い切る
出典:社会福祉振興・試験センター「介護福祉士国家試験 過去の試験問題」「第38回介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について」「第38回介護福祉士国家試験の合格発表について」「第39回試験」「パート合格(合格パートの受験免除)のお知らせ」「過去問題利用にあたっての留意事項等」(いずれも2026年10月7日確認)。

