📥 社会福祉士国家試験の過去問の入手先【早見】
- 過去問は、試験を実施する社会福祉振興・試験センターが無料で公開している(過去の試験問題)
- 公開されているのは第36回・第37回・第38回の3回分。科目ごとのPDFと「合格基準・正答一覧」のPDF、読み上げ音声がある
- 第37回から新しい出題基準(129問・6科目群)。第36回は旧科目(150問)なので、使い方に注意
- 合格点は第38回が129点中50点、第37回が62点と、回によって大きく違う
- 次の第39回は2027年2月7日(日)。受験申し込みは2026年10月2日で締め切られている
出典:社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験 過去の試験問題」「第39回試験」「過去問題利用にあたっての留意事項等」(2026年10月7日確認)
社会福祉士の過去問を、公式の問題で解いておきたいです。
無料で手に入りますか?
試験を実施している社会福祉振興・試験センターが、過去3回分の問題と正答を公開しています。
ただ、第37回から出題の基準が変わったので、どの回をどう使うかが大事です。
- 過去問は市販の問題集を買わないと手に入らない?
- カリキュラムが変わったけど、古い過去問は使える?
- 試験まで4か月、どの回から解けばいい?
介護現場で10年勤務した介護福祉士・社会福祉士の有資格者(元職員)。
本記事は、社会福祉振興・試験センターの公表資料を確認して執筆しています。
この記事でわかること
- 社会福祉士の過去問を無料で手に入れる場所と、公開されている回数
- 第36〜38回の合格点と合格率
- 第37回からの新しい出題基準と、旧科目の第36回の使い方
- 第38回の問題から3問の実践(正答つき)
- 試験日(2027年2月7日)までの過去問の使い方

社会福祉士の過去問は試験センターが無料で公開している
社会福祉士国家試験は、国の指定を受けた公益財団法人社会福祉振興・試験センターが実施しています。
センターのホームページには、過去3回分の試験問題が科目ごとのPDFで公開されています。
書店で問題集を買わなくても、本番の問題を無料で解けるということです。
| 回 | 試験日 | 合格点 | 合格率 | 合格基準・正答 |
|---|---|---|---|---|
| 第38回 | 2026年2月1日 | 129点中50点 | 60.7% | |
| 第37回 | 2025年2月2日 | 129点中62点 | 56.3% | |
| 第36回 | 2024年2月4日 | 150点中90点 | 58.1% |
合格点は、総得点の60%程度を基準に、問題の難しさで補正して回ごとに決まります。
第38回は129点中50点で、第37回の62点より12点も低くなりました。
過去問の点数を見るときは、1つの合格点に決め打ちせず、回ごとの合格点と比べてください。
合格点がそんなに変わるんですね。
何点を目標にすればいいですか?
回によって上下するので、新しい基準の第37回の62点を超えることを目安にすると安心です。
あわせて、6つの科目群すべてで得点があることも条件になります。
同じページには、問題を読み上げた音声のページ(午前の問題・午後の問題)もあります。
移動時間に耳で問題文に慣れておく使い方もできます。
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第38回の科目別PDFの一覧
いちばん新しい第38回の問題は、次の19科目のPDFに分かれています。
リンクは、試験センターのページに置かれているPDFそのものです。
| 時間帯 | 試験科目 | 問題PDF |
|---|---|---|
| 午前 | 医学概論 | |
| 午前 | 心理学と心理的支援 | |
| 午前 | 社会学と社会システム | |
| 午前 | 社会福祉の原理と政策 | |
| 午前 | 社会保障 | |
| 午前 | 権利擁護を支える法制度 | |
| 午前 | 地域福祉と包括的支援体制 | |
| 午前 | 障害者福祉 | |
| 午前 | 刑事司法と福祉 | |
| 午前 | ソーシャルワークの基盤と専門職 | |
| 午前 | ソーシャルワークの理論と方法 | |
| 午前 | 社会福祉調査の基礎 | |
| 午後 | 高齢者福祉 | |
| 午後 | 児童・家庭福祉 | |
| 午後 | 貧困に対する支援 | |
| 午後 | 保健医療と福祉 | |
| 午後 | ソーシャルワークの基盤と専門職(専門) | |
| 午後 | ソーシャルワークの理論と方法(専門) | |
| 午後 | 福祉サービスの組織と経営 |
正答は、科目ごとではなく「合格基準・正答一覧」のPDFにまとめて載っています。
苦手な科目だけ集中して解きたいときは、その科目のPDFだけを印刷しておくと便利です。
📝 試験当日の自己採点の手順と合格ラインは、こちらにまとめています。社会福祉士国家試験 解答速報2027と自己採点の手順
第37回から変わった出題基準と、第36回の使い方
社会福祉士の試験は、第37回(2025年2月)から新しいカリキュラムに対応した出題基準に変わりました。
問題数は150問から129問になり、合格に必要な科目群も18から6にまとめられています。

午前の84問が、精神保健福祉士と共通の科目です。
午後の45問が、社会福祉士の専門科目です。
精神保健福祉士の資格を持っている人などは、共通科目が免除され、午後の45問だけで判定されます(第38回の合格点は45点中17点)。
第36回は旧科目なら、解かなくてもいいですか?
科目の名前や組み立てが違うので、まずは第37回・第38回を優先してください。
第36回は、社会保障や高齢者福祉など内容が近い分野だけを、追加の練習として使うのがおすすめです。
第36回の科目は「人体の構造と機能及び疾病」「現代社会と福祉」など、今の科目名と違います。
出題の範囲も一部変わっているので、第36回の点数を今の合格点と比べても意味がありません。
また、センターの留意事項にあるとおり、過去問には法改正などで今は問題として成り立たないものも含まれます。
第38回の問題から3問を解いてみる
ここでは、第38回(2026年2月)の「社会保障」から3問を原文のまま載せます。
「答えを見る」を押すと、正答と解説が開きます。
出典:社会福祉振興・試験センター 第38回社会福祉士国家試験(社会保障)。解説は当サイト独自のもので、社会福祉振興・試験センターとは関係ありません。法改正等により、現時点で問題として成立していない場合があります。
問題30(社会保障)
社会保険の保険料に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 労働者災害補償保険の保険料は,特別加入者については全額が免除となる。
2 雇用保険の保険料率は,事業主の負担分の方が労働者の負担分よりも大きい。
3 生活保護受給者による介護保険の保険料負担分は,介護扶助に加算される。
4 協会けんぽ(全国健康保険協会管掌健康保険)の保険料率は全国一律に設定されている。
5 介護休業期間中は,厚生年金保険の保険料負担が労使ともに免除される。
答えを見る
正答:2
雇用保険料は、失業等給付などの分を労使で負担し、雇用保険二事業の分は事業主だけが負担します。
そのため事業主の負担分のほうが大きくなります。協会けんぽの保険料率は都道府県ごとに違うので、4は誤りです。
問題32(社会保障)
日本の公的医療保険の給付に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 海外旅行中の傷病で現地の医療機関で受診した場合,特別療養費が支給される。
2 高額療養費の自己負担限度額は,被保険者の所得などに応じて設定されている。
3 傷病手当金は,被扶養者の人数に応じて加算される。
4 出産手当金は,被扶養者が出産したときに支給される。
5 健康保険において,出産育児一時金と家族出産育児一時金とは支給額が異なる。
答えを見る
正答:2
高額療養費の自己負担限度額は、年齢と所得の区分ごとに決められています。
出産手当金は、被保険者本人が出産のために休んだ期間の所得を補う給付なので、4は誤りです。
問題34(社会保障)
2000年(平成12年)以降の公的年金の制度改正に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 20歳以上の学生を国民年金の強制加入とした。
2 国民年金に障害基礎年金制度が創設された。
3 厚生年金保険において,離婚時の年金分割制度を導入した。
4 年金額の改定の仕組みとして,物価スライド制を導入した。
5 国民年金に第3号被保険者を設けた。
答えを見る
正答:3
離婚時の年金分割は、2007年(平成19年)4月から始まった制度です。
学生の強制加入(1991年)や第3号被保険者の創設(1986年)は、いずれも2000年より前の改正です。
どれも、選択肢の一部だけが違う形ですね。
社会保障は、年号や負担のしくみを細かく問う問題が多い科目です。
間違えた選択肢は「どこを直せば正しくなるか」まで確かめておくと、ほかの回でも得点しやすくなります。
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過去問は「科目群ごとの採点表」で解く
合格には、総得点に加えて6つの科目群すべてで得点があることが必要です。
そのため過去問を解いたら、合計点だけでなく科目群ごとに点数を書き出しておくと安心です。
第38回の正答一覧から数えた、科目群ごとの問題数は次のとおりです(かっこ内は科目ごとの問題数)。
| 科目群 | 科目(問題数) | 問題数 | 自分の点 |
|---|---|---|---|
| ① | 医学概論(6)/心理学と心理的支援(6)/社会学と社会システム(6) | 18問 | |
| ② | 社会福祉の原理と政策(9)/社会保障(9)/権利擁護を支える法制度(6) | 24問 | |
| ③ | 地域福祉と包括的支援体制(9)/障害者福祉(6)/刑事司法と福祉(6) | 21問 | |
| ④ | ソーシャルワークの基盤と専門職(6)/ソーシャルワークの理論と方法(9)/社会福祉調査の基礎(6) | 21問 | |
| ⑤ | 高齢者福祉(6)/児童・家庭福祉(6)/貧困に対する支援(6)/保健医療と福祉(6) | 24問 | |
| ⑥ | ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)(6)/ソーシャルワークの理論と方法(専門)(9)/福祉サービスの組織と経営(6) | 21問 | |
| 合計 | 午前84問・午後45問 | 129問 |
どの科目群も20問前後あるので、1問も取れない科目群が出ることは多くありません。
それでも、苦手な科目が1つの群に集まっていると0点に近づくので、表で早めに確かめておきます。
問題数の多い「社会福祉の原理と政策」「社会保障」「地域福祉と包括的支援体制」などの9問の科目は、合計点への影響も大きくなります。
試験日(2027年2月7日)までの過去問の使い方
第39回試験は、2027年2月7日(日)に行われます。
2026年10月から数えると、残りはおよそ4か月です。
新しい基準の過去問は2回分しかないので、次の順番で丁寧に使い切るのがおすすめです。
10月:第38回を、本番と同じ時間で解く
第39回の試験時間は、午前が10時から12時20分、午後が14時10分から15時35分です。
同じ時間を計って解き、6つの科目群ごとに点数を出します。
この段階で、0点になりそうな科目群がないかを確かめます。
11〜12月:間違えた科目をテキストで固め、第37回を解く
間違えた問題は、正しい選択肢の理由が言えるまでテキストに戻ります。
そのうえで第37回を解き、苦手な科目群が第38回と同じかを確かめます。
1月:2回分をもう一度解き、第36回で補強する
試験前の1か月で、第37回・第38回をもう一度時間を計って解きます。
余裕があれば、第36回の近い分野で問題の量を増やします。
✅ 過去問で確かめたいこと
- 第37回・第38回とも、総得点が62点前後を超えているか
- 6つの科目群すべてで得点があるか(0点の科目群がないか)
- 間違えた選択肢の「どこが違うか」を説明できるか
- 法改正があった分野を、受験年度のテキストで確かめたか
新しい基準の過去問が2回分だけだと、量が足りない気がします。
2回分を丁寧に見直したうえで、足りない分は新しい出題基準に対応した問題集や講座で補うのが確実です。
古い問題集は科目が違うことがあるので、対応している年度を必ず確かめてください。
一度不合格だった人は、社会福祉士試験に落ちたときの再挑戦ガイドも参考にしてください。
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📚 通学やライブ講義も選びたい人へ
資格の大原にも社会福祉士の講座があります。
コースや受講形態は公式サイトで確認できます。
※受講料・キャンペーンは時期により変動します。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
過去問だけで合格できる?
公式の過去問だけで、合格まで届きますか?
本番の形に慣れるには役立ちます。
ただ解説がなく、第36回は旧出題基準なので、それを補う教材も用意したほうが安心です。
公式PDFは無料で、本番と同じ問題と正答を手に入れられます。
一方で、解説がないことと、制度改正で答えが変わる問題があることが弱点です。
教材ごとの強みと弱みを並べると、次のようになります。
| 教材 | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| 公式PDF(試験センター) | 無料。本番と同じ問題と正答で、時間を計って解ける | 解説がない。公開されている回数が限られる |
| 市販の過去問題集 | 選択肢ごとの解説がつき、法改正の注記があるものも多い | 費用がかかる。新出題基準の回はまだ少ない |
| アプリ・Webの問題 | スキマ時間に1問ずつ解ける | 本番の時間配分の練習には向かない |
| 通信講座 | テキスト・解説・質問などで理解を補える | 費用がかかる。講座ごとに内容が違う |
第37回・第38回の新出題基準の問題で本番の形をつかみ、理由は解説つきの教材で確かめる流れが組みやすいです。
講座の受講料やサポートは時期で変わるため、申し込む前に各社の公式サイトで確認してください。
よくある質問
Q. 社会福祉士の過去問は無料で手に入りますか?
手に入ります。
社会福祉振興・試験センターが、第36〜38回の問題と合格基準・正答をPDFで公開しています。
Q. 何回分の過去問が公開されていますか?
2026年10月時点では、第36回・第37回・第38回の3回分です。
このうち新しい出題基準の問題は、第37回と第38回の2回分です。
Q. 合格点は毎回同じですか?
毎回変わります。
第38回は129点中50点、第37回は129点中62点、旧科目の第36回は150点中90点でした。
Q. 過去問に解説はついていますか?
公式の過去問は、問題と正答だけで解説はついていません。
間違えた理由は、テキストや解説つきの問題集で確かめる必要があります。
Q. 過去問をコピーして勉強会で使ってもよいですか?
センターの留意事項では、ホームページに掲載している過去問題のPDFは、複製やダウンロードをして使ってよいとされています。
ただし、問題の文言は変えないこと、独自の解説はセンターと関係がないと分かるようにすることが求められています。
まとめ
- 社会福祉士の過去問は、社会福祉振興・試験センターが無料で公開している
- 公開は第36〜38回の3回分で、科目別PDF・正答・読み上げ音声がある
- 第37回から新しい出題基準(129問・6科目群)で、第36回は旧科目
- 合格点は第38回50点・第37回62点と、回ごとに大きく変わる
- 過去問の点数は科目群ごとに出し、0点の科目群がないかを確かめる
- 第39回は2027年2月7日。第38回→第37回→見直しの順で使い切る
出典:社会福祉振興・試験センター「社会福祉士国家試験 過去の試験問題」「第36〜38回社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について」「同 合格発表について」「第39回試験」「過去問題利用にあたっての留意事項等」(いずれも2026年10月7日確認)。

