🎯 結論(先に要点)
登録販売者試験の都道府県別難易度を完全解説。厚生労働省が公表した令和6年度の合格率(全国平均46.7%)をもとに、上位10・下位10・ブロック別の傾向・遠征受験の可否と注意点・県選びの5ポイントを有資格者が解説します。


- 登販試験の都道府県別難易度を知りたい
- 合格率の高い県で受験できる?
- 出題ブロックと地域別の特徴は?
介護現場で10年勤務した介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
本記事は公表資料と取得時の学習経験を踏まえて執筆しています。
この記事でわかること
- 都道府県別合格率ランキング(全国47都道府県)
- 10ブロック別の出題傾向と難易度
- 合格率高い県で受験できる条件
登販試験の都道府県別合格率ランキング

登録販売者試験は都道府県ごとに独自実施する制度です。
全国統一試験ではなく、都道府県(または地域ブロック)ごとに問題作成・実施されています。
合格率は地域によって24.5%〜62.3%と、最大で37.8ポイントの差が出ます。全国平均は46.7%です。


合格率上位10(令和6年度・厚生労働省公表)
| 順位 | 都道府県 | 合格率 |
|---|---|---|
| 1位 | 北海道 | 62.3% |
| 2位 | 三重県 | 57.2% |
| 3位 | 愛知県 | 56.7% |
| 4位 | 静岡県 | 56.6% |
| 5位 | 広島県 | 55.9% |
| 6位 | 岐阜県 | 55.1% |
| 7位 | 宮城県 | 55.0% |
| 8位 | 青森県 | 54.9% |
| 9位 | 山口県 | 54.3% |
| 10位 | 鳥取県 | 53.1% |
令和6年度の最高は北海道の62.3%でした。
上位には東北・東海・中国地方が並び、特定のブロックが独占しているわけではありません。
合格率下位10(令和6年度・厚生労働省公表)
| 順位 | 都道府県 | 合格率 |
|---|---|---|
| 最下位 | 沖縄県 | 24.5% |
| 下位2 | 佐賀県 | 28.7% |
| 下位3 | 鹿児島県 | 28.8% |
| 下位4 | 宮崎県 | 29.4% |
| 下位5 | 長崎県 | 30.3% |
| 下位6 | 福岡県 | 30.9% |
| 下位7 | 熊本県 | 31.3% |
| 下位8 | 大分県 | 35.7% |
| 下位9 | 福井県 | 40.1% |
| 下位10 | 山梨県 | 40.1% |
令和6年度に低かったのは九州・沖縄で、沖縄県の24.5%が最低でした。
南関東(埼玉・千葉・東京・神奈川)は45.8〜47.8%で、全国平均の46.7%とほぼ同じです。
「居住地に関わらず受験可能」なので、合格率の高い県を選ぶこと自体はできます。ただし順位は年度で入れ替わるため、必ず受験する年度の最新の公表値で確認してください。過去の順位を当てにして遠征先を決めると、実際にはむしろ低い県を選ぶことになりかねません。
10ブロック別の出題傾向と難易度

登録販売者試験は全国10ブロックに分かれて実施されます。
同じブロック内は同一問題のため、ブロック単位で難易度を把握するのが重要です。
10ブロックの構成と難易度
| ブロック | 構成都道府県 | 令和6年度の合格率 |
|---|---|---|
| 北海道・東北 | 北海道+青森+岩手+宮城+秋田+山形 | 高め(50〜62%) |
| 関東・甲信越 | 茨城+栃木+群馬+新潟+山梨+長野 | 平均前後(40〜51%) |
| 南関東 | 埼玉+千葉+東京+神奈川 | 平均前後(45〜48%) |
| 北陸・東海 | 富山+石川+福井+愛知+岐阜+静岡+三重 | 県ごとの差が大きい(40〜57%) |
| 関西広域連合 | 滋賀+京都+大阪+兵庫+和歌山+徳島 | 平均並み(46.7%) |
| 奈良県(単独実施) | 奈良 | 平均より低い(41.8%) |
| 中国 | 鳥取+島根+岡山+広島+山口 | 高め(50〜56%) |
| 四国 | 香川+愛媛+高知 | 平均前後(46〜53%) |
| 九州・沖縄 | 福岡+佐賀+長崎+熊本+大分+宮崎+鹿児島+沖縄 | 低め(24〜36%) |


ブロック別の出題傾向
① 北陸・東海ブロック:過去問流用率高い・基礎重視
② 関西広域連合:時事問題多め・新薬対応広範
③ 首都圏4都県:応用問題多い・実務重視・ひっかけ多い
④ 九州・沖縄:地域薬剤(漢方等)出題多め
⑤ 北海道・東北:寒冷地特有の薬剤問題あり
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合格率高い県で受験できる条件

登録販売者試験は居住地と受験地が異なってもOKです。
「全国どこでも受験可能」というのが受験戦略の最大のポイントとなります。


遠征受験のメリット・デメリット
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メリット | 合格率の高い県を選べる(令和6年度は最高と最低で約2.5倍の開き) |
| メリット | 過去問流用率高く対策しやすい |
| デメリット | 交通費・宿泊費が必要 |
| デメリット | 慣れない会場で緊張が高まる |
居住地の合格率が全国平均を大きく下回る年は、その年に高い県への遠征も選択肢になります。ただし交通費と宿泊費に見合うかは、最新の公表値で差を確かめてから判断してください。前年の順位はあてになりません。
難易度ブロック別の対策戦略

合格率が低めの県で受験するときの対策
その年の合格率が全国平均を下回る県で受験する場合は過去問+応用問題集の二段構えが必須となります。
過去問だけでは「ひっかけ問題」に対応できないため、市販の応用問題集を必ず追加すべきです。
学習時間目安は400-500時間と他ブロックより1.5倍多めです。
過去5年分の問題+市販応用問題集2冊+模試(回数はコース別)が王道。スマホアプリでの隙間時間学習も活用し、年間学習時間500時間を確保すべきです。
易ブロック(北陸・東海)受験者の対策
北陸・東海ブロック受験者は過去問5年分の徹底反復で十分対応可能となります。
過去問流用率が高く、応用問題は少なめです。
学習時間目安は300-350時間で合格圏に到達できます。
過去5年分過去問+1冊のテキストで十分。応用問題集や予備校に高額投資する必要はなく、低コスト対策で合格を狙えます。
中ブロック(関西・中国・九州等)受験者の対策
中ブロック受験者は過去問+地域薬剤対策が重要です。
地域特有の漢方・伝統薬・気候対応薬剤の出題が増える傾向にあります。
学習時間目安は350-400時間を確保すべきです。
初心者向け受験県選び5つのポイント

ポイント①:合格率を最優先
合格率上位ブロック(北陸・東海・九州)を最優先で検討しましょう。
受験生にとって「年1回しか受けられない試験」を着実に合格するのが最重要です。
差別化要素ない受験生は合格率の高い県を選ぶのが合理的判断となります。
ポイント②:交通アクセスのコスパ
遠征する場合は片道4時間以内+宿泊費抑制を意識しましょう。
福井・石川・富山なら新幹線で東京から3時間圏内でアクセス良好です。
交通費2-3万円+宿泊費1万円の総額3-4万円が遠征の目安となります。
ポイント③:試験日程の確認
試験日が異なるブロックを選べば複数受験可能です。
北陸・東海ブロック=8月下旬、関東ブロック=9月下旬等の日程差を活用しましょう。
「合格保険」として2県受験する戦略もあります。
ポイント④:過去問入手の難易度
受験県の過去問をしっかり入手できるか確認しましょう。
全ブロックの過去問は厚労省HPで公開されていますが、解説が不十分な県もあります。
市販の解説付き過去問集に対応している県を選ぶのが安全です。
ポイント⑤:地域特有問題への対応可否
地域薬剤・気候対応問題があるブロックは対策が必要です。
沖縄ブロックでは沖縄特有の薬剤、北海道では寒冷地対応等が出題されます。
遠方ブロック受験時は、地域特有問題の対策時間を確保すべきです。
①合格率(60%以上) →②交通アクセス(片道4時間以内) →③試験日程(複数受験可能) →④過去問入手 →⑤地域特有問題 の優先順位で判断しましょう。
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受講料は通信(eラーニング)35,200円・通学71,280円(税込)。公式サイトでは、eラーニングと全国公開模擬試験(会場)を受講した人の令和6年度試験の合格率を89.0%と公表しています。
あわせて読みたい:迷ったときの比較記事
遠征受験で合格した3パターンの体験談
※ 以下は実在の個人への取材ではなく、一般的な想定にもとづくモデルケースです。金額・期間は目安であり、同様の成果を保証するものではありません。実際の結果は個人の状況により異なります。

体験パターン①
埼玉在住の40代主婦Aさんは地元埼玉受験を1度落ち、翌年福井県遠征受験を選びました。
交通費(新幹線+特急)約25,000円+宿泊費8,000円=合計33,000円の遠征投資をしました。
福井試験は過去問流用率高く、無事合格できました。
合格率の差を考えて3万円を投じた判断でしたが、差がどれだけあるかは受験する年度の公表値で確かめる必要があります。
体験パターン②
東京在住の30代会社員Bさんは東京試験を回避、石川県金沢試験に挑戦しました。
週末の試験日に金沢1泊2日の旅行を兼ねて遠征しました。
過去問対策のみで合格でき、観光+合格の一石二鳥を実現しました。
体験パターン③
神奈川在住の大学生Cさんは神奈川試験を避けて静岡遠征を選択しました。
交通費約3,000円のみで日帰り遠征が可能でした。
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登販試験 都道府県別難易度に関するよくある質問

Q1
全く問題ありません。
受験県(合格証明書取得)と販売従事登録県(実際に働く県)は別でOKです。
福井で受験合格→東京で販売従事登録のパターンが定番化しています。
Q2. 過去問はどこで入手できる?
厚生労働省HP+各都道府県薬務課HPで公開されています。
過去5年分は無料ダウンロード可能で、解説付き市販問題集(2,000-3,000円)もあります。
北陸・東海ブロック過去問は市販解説本が充実しています。
Q3. 1年で複数県を受験できますか?
できます。
試験日が異なる別ブロックを2-3県受験する人も珍しくありません。
「合格保険」として複数県受験する戦略は完全合法で、合格率の高い県+地元保険の2県受験が王道です。
Q4. 遠征受験は本当にお得ですか?
年度と行き先によります。
交通費と宿泊費で3〜4万円かかるので、最新の公表値でどれだけ差があるかを先に確かめてください。
差が数ポイントなら、その費用を教材と学習時間に充てたほうが確実です。
Q5. 特定のブロックが毎年易しいのですか?
そうとは言えません。
ただし「易しい」=「対策不要」ではなく、過去問+テキスト1冊の300時間学習は必要です。
合格率高くても無対策で受かる試験ではないため、適切な学習計画は必須となります。
登録販売者試験の試験日程と申込方法

登録販売者試験は年1回・8〜12月の間にブロックごとに実施されます。
試験日が異なるため、複数県受験する人もいます。
主要ブロックの試験日程
| ブロック | 試験日(目安) | 願書受付 |
|---|---|---|
| 北陸・東海 | 8月下旬〜9月上旬 | 5-6月 |
| 関西広域連合 | 8月下旬 | 5-6月 |
| 首都圏4都県 | 9月中旬 | 6-7月 |
| 北海道・東北 | 9月上旬 | 6-7月 |
| 中国・四国 | 10月中旬 | 7-8月 |
| 九州・沖縄 | 12月中旬 | 9-10月 |


受験申込の5ステップ
① 試験ブロック決定:合格率+アクセス+日程で選択
② 都道府県HP確認:5-6月頃に公表される試験案内
③ 受験願書取得:HPダウンロード or 薬務課窓口で入手
④ 願書記入+受験料納付:受験料約13,000円前後(都道府県差あり)
⑤ 受験票受領後、当日受験:身分証明書必携
都道府県により受験料が大きく異なります。東京都・福井県の受験料(自治体により異なる)と自治体によって差があります。遠征受験する人は受験料の安い県を優先するのも合理的選択となります。
有資格者

共通点①:と思い込み
地元受験という思い込みで大都市圏の難ブロックを選んでしまう人が多いです。
「居住地と受験地が異なってもOK」というルールを知らないだけで、毎年数千人が不合格になっています。
情報収集不足が最大の機会損失となります。
共通点②:交通費を惜しんで合格機会を逃す
3-4万円の遠征費をケチって合格率の低い地元で受験する人がいます。
1年間の対策時間+受験料を考えれば、3-4万円は確実な合格を買う最良の投資です。
時間コストを正しく計算できる人ほど遠征受験を選びます。
共通点③:という幻想
「実力さえあれば」と難易度の高い県で受験する人もいます。
しかし合格率が低い県では「実力上位30%以内」に入る必要があり、受験生レベルが高い大都市圏では至難の業となります。
合格率が高い県なら「上位70%以内」で済むため、実力評価はずっと楽になります。
「情報を活用+遠征費を惜しまず+着実な合格を狙う」3条件で県選びすれば、年1回の試験を着実にクリアしやすくなります。実力に自信ない初心者ほど、合格率の高い県を選ぶべきです。


合格率の差は問題難易度の差がほぼすべてです。
受験生レベルにそこまで地域差はないため、問題が易しい県を選ぶのが最も賢明な戦略となります。
📚 公式情報・出典
試験日程・制度の最新情報は公式機関でご確認ください:厚生労働省 医薬品関連情報
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厚生労働省「令和6年度登録販売者試験実施状況」(令和7年3月31日現在/全国計 受験54,526名・合格25,459名・合格率46.7%)。都道府県別の合格率は毎年公表され、順位は年度ごとに入れ替わります。受験する年度の最新版でご確認ください。
まとめ

登録販売者試験は都道府県によって合格率が違い、令和6年度は24.5%〜62.3%でした。
この年に高かったのは北海道・東北・東海・中国地方で、低かったのは九州・沖縄です。南関東は全国平均並みでした。
「居住地と受験地が異なってもOK」のため、合格率の高い県への遠征受験が戦略的最適解です。
遠征に3〜4万円かける前に、その年の公表値で実際の差を確かめてください。差が小さければ、同じ費用を教材と学習時間に回すほうが確実です。
受験県選びは「合格率+アクセス+試験日程」の3条件で判断し、自分に合うルートを選びましょう。
介護福祉士・社会福祉士の有資格者。
公表資料をもとに、医療・介護資格情報を発信中。

